日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.53,No.12 (2025)

表題:
諸外国における飲食店等の衛生管理状態の評価
著者:
米虫節夫(大阪公立大学大学院 工学研究科 客員教授)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.53,No.12,pp.403−416(2025)

飲食店等におけるHACCPによる衛生管理は,世界的な標準になってきた。米国における飲食店の衛生評価法には,幾つかの評価法があるが,PASS, CONDITIONAL PASS, CLOSEDの三段階評価が多い。その評価結果は,顧客からよく見える店頭に表示される。低評価を気にする飲食店では,その低評価を顧客から見えにくくする工夫もされている。しかし,最近は,店頭表示だけでなく,SNSによりGPS情報と連動して,顧客の所在地近辺の飲食店の衛生評価がリアルタイムでわかるようになってきた。地域によっては,過去の衛生状態の評価まで,わかるようになっている。これらは,自店舗の衛生状態をよくする駆動力になってきている。

Key words:
HACCP/Hygiene management of restaurants(飲食店の衛生管理)/Hygiene management of restaurants in the state of Hawaii(ハワイ州における衛生管理)/Disclosure of restaurant hygiene status via social media(SNSによる衛生管理状況の公表)/Response to poorly rated restaurants(低評価飲食店の対応).